クトゥルフ神話TRPGで遊ぶ際に必要なダイスロールやステータス管理をアシストするWebアプリのベータ版を公開しました。
Webアプリなのでブラウザでページを開くだけで使用できます。 また、インストールにも対応しているためモバイルアプリのようにも扱えます。
この記事はアプリの紹介を目的としたもので、開発周りの話は後日執筆の予定です。
クトゥルフTRPG ツール
クトゥルフ神話TRPGのプレイヤーを支援するWebアプリです。
この手の支援ツールはすでに多数ありますが、 スマートフォンで、登録やインストールなしに、手軽に扱えるツールが欲しかったので開発しました。
また既存ツールや多数のツールを利用する場合の欠点である
- スマートフォン向けに最適化されていない
- デザインが簡素すぎてテンションが下がる
- アプリの切り替えがめんどくさい
といった問題の解消も目指しています。
現時点では構想、もとい妄想しているアプリの姿には程遠い状態なのですが、 需要や要望の調査および資金調達をしたかったので、 とりあえずベータ版として公開してみることにしました。
何ができるか
現在の機能としてはダイスロールとステータス管理があります。
ダイスロール
ダイスロールは名前の通りダイスを振る機能です。 1D100や2D6など好きな種類のダイスを選んで振ることができます。
カスタムダイスも用意しているので、 振りたいダイスが一覧にない場合でも個数と最大値を入力してダイスを指定できます。 100D1000まで振れるので確殺したいときにでもどうぞ。
ステータス管理
ステータス管理はキャラクターの能力値や技能値などを確認する機能です。 要はキャラクターシートですね。
「ならキャラクターシートでいいじゃん。」と言われそうなのでアナログよりいい点をひとつ挙げると、 変更を記録する機能があります。
例えば、キャラクターがダメージを受けたとき、紙に記録する場合は現在のHPを消して新しいHPを書き込みますが、 コンピュータの場合にはHPがいくら変化したかを記録することで現在値を計算して表示することができます。 ついでに変化の要因が何であったかも記録しておくと、何によって何がどう変化したのかというイベントの履歴ができあがります。
「履歴とってどうすんの?」と聞かれると、眺めてにやにやするくらいかなとも思うのですが *1、 まあデジタルにはデジタルの利点があるよということで。 本来デジタルの真骨頂は複製にあると思うのですが、現在はその辺りの機能が不十分です。
最初にキャラクターシートと言いましたが、 現在アプリで管理できるのは基本的な能力値(STRやCONなど)と技能値だけです。 この辺りの拡張は今後の課題となります。
ベータ版の制限
アプリのホームにも書いてありますが、 現在ベータ版ということでデータの永続性については保証しないことにしています。 ざっくりいうと、ある日突然データが消えるかもしれません。
というのも、現在のデータ形式にはいろいろと不都合があり、 この先の拡張のためにはデータ形式の変更が必要となりそうなのです。 そうなると何か対応をしなければ、古いデータ形式は読み込めなくなります。
通常こういった場合には、古いデータ形式から新しいデータ形式へと変換する機能を作るのですが、 開発コストがかかりますし、負の遺産(後々の開発の妨げとなったり不必要に容量を増やすもの)となりがちなのであまりやりたくありません。
それなりの利用者がいるなら考えますが、 少数ならばデータを全消去して新しいデータ形式に移行したいというのが心情です。
アプリへの反応
もともとベータ版公開の目的のひとつは需要の調査なので、 要望・質問・感想・バグ報告などありとあらゆる反応は大歓迎です。
要望は期待の証であり、質問は興味の表出、感想は試行の結果で、バグ報告は完全への道標です。 基本的に開発者というのはポジティブというかドライというか、 あらゆる反応を今後の糧として捉える傾向にあるのでネガティブな意見でも嬉しかったりします。 一番怖いのは無反応なのです。
何か書いてくれる人は
- GitHubのIssue
- この記事のコメント欄
- Twitterのリプライ
あたりに残してくれるとわかりやすくて嬉しいです。
開発支援のお願い
ベータ版公開のもうひとつの目的は開発資金の支援をお願いしたかったためです。
やはり時間をかけて開発するからには相応の対価が欲しいですし、 今後機能を拡張する上で有料のサーバが利用できるならばできることの幅が広がります。
マネタイズの方法として広告も考えましたが、アプリの目的を思うと好ましくないためやめました。 また寄付の方が需要を計るのに適しているというのもあります。 お金を出すほどではないということは、それほど求められていないということなので *2。
肝心の支援の方法ですが、現在のところパトロン型のサービスを利用しようかと考えています。
詳細については近日中に別の記事を書くつもりです。
この方法なら支援してもいいよ、というものがもしあれば連絡をもらえると助かります。
【2019/02/26】開発支援のページを作成しました。
おわりに
もともと身内で使うための簡単なアプリとして開発を始めたのですが、 開発中に身内とメインでやるTRPGがクトゥルフ以外に移ってしまったので、 目的を公開へと切り替えることにしました。 そんな経緯があるため、アプリを実際に使ったことがほとんどなく *3、 有用性について私自身も半信半疑だったりします。 試しに使ってみて感想をもらえると嬉しいです。